なおとた

キングダム見えざる敵のなおとたのレビュー・感想・評価

キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)
5.0
サウジアラビアで起きたアメリカ人を標的にしたテロを捜査することになったFBIチームの話。
外国での捜査権はないので現地警察と協力して操作を進めていく。
初め主人公たちと現地警察との間には壁があるけど同じ事件を捜査するうちに確かな信頼で結ばれていく。
だからこそラストは胸が痛い。
復讐なんかくだらない、テロなんてくだらない、自分が憎悪する相手も同じ人間にすぎないと気づく。
だから主人公が冒頭ささやく言葉は確かな力強さを持ってたはずなのにラストにもう一度聞くと非常に虚しく響く。
テロの脅威が拭えない今の時代に見ても全然古臭くはない。見て損のない映画。

イスラム圏の人からしたら異論はたくさんあるんだろうけどあからさまにサウジアラビアの人を悪く描いてることもなく日常シーンでの穏やかな生活とかも垣間見えていい映画だと思う。