コーカサス

もっともあぶない刑事のコーカサスのレビュー・感想・評価

もっともあぶない刑事(1989年製作の映画)
3.6
3度目の、ジョーク。

1987年公開の劇場版第1作『あぶない刑事』、そして1988年の第2作『またまたあぶない刑事』に続く第3作目。

テレビシリーズでは前作にあたる「誇りの報酬」(中村雅俊&根津甚八) と、他局ながら同じ横浜を舞台にした「ベイシティ刑事」(藤竜也&世良公則) 、そしてこの『あぶない刑事』は、筆者にとってまさにドンピシャ世代であり、今もそれぞれ大好きな作品である。

だが、こと“劇場版”に関して云えば、あぶ刑事は『もっとも~』までのように思えてならない。
それはきっと過去のテレビシリーズから映画まで、鷹山 (舘)の吸う煙草はケントで (時計はオリス!)、大下 (柴田)はロングラークであるということ、また何より鷹山のメインウェポンは “S&W M586” である…というイメージがあまりに強く、それが“本作まで”だからだろう。
さらに次の第4作『あぶない刑事リターズ』(96年) の公開までに7年もの間が空くことを考えると、どうしてもこの『もっとも~』までが、あぶ刑事【三部作】であり、完結作と思えてならないのだ。

2023年には “8度目の、ジョーク”として6年ぶりの新作が公開されるという。
令和という時代に、昭和の【三部作】を越えることは到底不可能に思うが、ファンとしては観に行かない訳がない。
ここまで散々書いたが、今はただヨコハマに火傷しそうな刑事が帰ってくることを待つばかりである。

104 2023 174 2022/12/4 #474/2005/10/17 1989/4/22 映画館