ゴン

ペルシャ猫を誰も知らないのゴンのレビュー・感想・評価

ペルシャ猫を誰も知らない(2009年製作の映画)
4.2
あらゆる娯楽、生活に制限のかかったイランで、音楽が大好きな人たちが音楽をやるためにがむしゃらに頑張る。ちょっと諦めを含んでる感じが死ぬほど切ない。
イラン人の吉本芸人エマミ・シュン・サラミの書いた本で、「イランではマドンナやマイケルジャクソンがストリートで流通してる」っていうのを読んだ気がします(ぼんやり)。それって正直ちょっとわくわくというか、裏ルートで手に入れたポップミュージックの味は格別だろうな、とか妄想してました。が、その妄想よりもはるかに切実なものが描かれててかなり心を抉られた…。
一方で切実なら切実なほど、彼らが音楽をやることの特別さというか、美しさが透き通って見えました。音楽が鳴るシーンはちょっと尋常じゃないくらいキラキラです。
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