ペルシャ猫を誰も知らないの作品情報・感想・評価

「ペルシャ猫を誰も知らない」に投稿された感想・評価

(2009年、イラン) (2012/10/02 DVDで視聴) 初めてのイラン映画! 2009年の作品。作中では、ロックやラップなど様々な音楽を聴くことができ、中東にも西洋的な音楽が入っていることが少し意外だった。しかし、こういった音楽は政府に禁止されており、許可無しには演奏することさえままならない……。政府の統制による、表現の自由への侵害! 中国での日本漫画の発行制限や「東京都青少年の健全な育成に関する条例」もある。日本にとっても遠い問題とも言えないのかも。 
自由に音楽を演奏する、ただそれだけがこんなにも難しいのか。
様々なバンドの曲の背景で、イランの街並みや人々の映像がMVのように流れているのが印象的だった。
31, escape to freedom
自由に音楽ができないイランの青春映画。

音楽、素晴らしいかった。
映画もとてもよかった。

イランの内情をあまり良く知らなかったけど、冒頭で字幕を基にした話というのが出てきてたから見てて苦しかった。

こんな青春映画はなかなかないのではないだろうか…

青春映画でありがちな、バンドメンバー集めて、ライブに向けて練習したり曲作ったり、会場作ったりとするわけだけど…
この映画は終わりに向けて暗い湖の底に潜っていくような苦しさと恐怖があった。
同時に花火のような輝きもあって…

見終わったあと、タイトルが沁みる。
れぼこ

れぼこの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

西洋文化の規制の厳しいイランで、インディ・ロックを愛する若者達の姿を描いた作品。
冒頭から「実在の事件 場所 人物に基づく」の一文。
そしてすぐにこの映画の概要をメタ的に解説してくれるシーンが印象的でした。

「人生タクシー」という同じくイラン映画を観た経緯もあり、本当に不自由な国だなと心底思います。
主役を演じるは実際に逮捕歴のあるミュージシャンのネガルとアシュカン。
表現の自由が許されないこの国でバンドを組んでコンサートし、その後に海外に脱出するという筋書きです。

実話ということもありドキュメンタリータッチ、ハンディカム映像好きには堪らない内容となっています。
なんといっても魅力は音楽。
挿入歌として様々なジャンルの曲を堪能できてしまうんです✨✨
一番のお気に入りは後半のラップ。
ペルシャ語とラップの相性が好すぎて何回も聴いてしまいました😋

音楽の歌詞や、色んな場面で挟み込まれるイランの現状。
この映画を観ていて、「法(ルール)は破るためにある」という言葉が頭に浮かぶ。
抑えようとしていたものが結局のところ抑圧できずに膨らんでしまい、文化も音楽もこの作品すらも、形を成して背反しているだけなんじゃないかと。
17日間の無許可ゲリラ撮影が敢行され、主役ふたりは撮影終了4時間後に国外に脱出、監督もイランを離れたそうな。

そんなリスクを犯して産み出された作品によって法律が変わることは無いのでしょうが、それでも何かを起点に少しずつでもイランの不自由さが緩和されればいいなと心から願います。
国を出ようとするもの。ありのまま、闘おうとするもの。
伸びやかな歌声が、大地と世界を揺らしてゆく。

激しい熱、みたいなものがただただすごいな。
何かとただひたすらに戦っていた時。ロックだったあの頃。
興奮したし、思い出した。わたしの一部はまだ死んでなかったのか。
"大人"でいなくちゃってことと、情熱を失うってことはまた別。楽な方に逃げていただけ。

なにかを探して、時には自由を求めて鳴く仔猫たち。
キツくったって、笑ってた。
暗い夜空に咲く花火の刹那の華やかさのように。
くぅー

くぅーの感想・評価

4.0
ペルシャ猫とはイランの若者を現す比喩で、当局の目を盗み、アングラで自由へのルネッサンスを叫ぶ声…ポップスからラップにメタルに至るまで、幅広いジャンルを確立してるのは興味深い。
ゲリラ撮影的なセミドキュメンタリーの手法を取り入れ、様々な驚きの規制を垣間見せつつ、やはり随所にクールなPVばりに披露する現地ミュージシャン達の音楽の叫びが印象に残り…世界共通の言語である音楽の力をひしひしと感じざるを得ない余韻。
音楽や映画などの文化活動の自由を制限されてもあきらめず必死で生きている人たちの存在を、忘れてはならないと感じた。イランの社会や風景に合う音楽と歌詞が美しかった。
たはら

たはらの感想・評価

4.0
政府の規制が厳しいイランでもストロークスとかシガーロス好きでバンドしてる若者がいるんや。警察に見つからんように、牛小屋でメタルバンドが練習してるの面白かった。良い曲多かったしサントラ聴こう~っと
なぜか映画に音楽がからんでくるとあんまり好きになれないんだよな、、、
感想川柳「潰されても 抗い続ける 若者たち」

予告が気になって観てみました。φ(..)

ネガルとボーイフレンドのアシュカンは、テヘランでバンドを組んでいた。だが、音楽の自由のないイランでインディー・ロックを続けることに限界を感じていた二人は、ロンドンで演奏したいと夢見るようになる。何よりも国外に出るためにはアシュカンのパスポート取得が先決で…というお話。

これまたイラン映画によくある「政府の規制」をテーマにした作品で、主に「音楽」について。

主人公たちはロックですが、ヒップホップもあれば、竹原ピストル並みに歌い上げる人もいたり、様々なジャンルが存在しているのにビックリ!Σ(×_×;)

当局に許可を得ているのは昔ながらの音楽といった感じ。(((^_^;)それが悪いわけじゃないんですけどね。ロックやヒップホップはどうしても反体制が根幹にありますから。

途中までは割とポップな雰囲気で進むので、ラストは軽く衝撃でした。(´・c_・`)序盤のユルさで諦めそうになるかもしれませんが、最後まで見届けて頂きたい。(´Д`)これが「現実」なんだと。

んでまず(^_^)/~~
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