ミスター

ナインスゲートのミスターのネタバレレビュー・内容・結末

ナインスゲート(1999年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ダヴィンチコードを平坦にしたようなお話。富豪の指示で悪魔崇拝に関する希少な本が偽物か否かを確かめるジョニー・デップ。ただ観ている側の理解や知識が不十分だと楽しめないタイプのなぞの解き方。参照する知識や思考のプロセスをあまり明らかにしないので、恥ずかしながら途中から置いてかれました...終盤になり悪魔の正体がずっとそばにいた女性である可能性が示唆されますが、その悪魔の行動原理や、そもそもこの本がなぜ重要でなぜみながこの本を求めていたのかが不明瞭なので、見終わった後は「結局何だったの」という疑問が残る。あと唐突に悪魔の女性が激しくジョニデと交わるラストは、悪魔崇拝の儀式の雰囲気や禍々しくすっきりとは程遠い感覚を出すために加えたにしても、他に方法があるんじゃないかなと...ジョニデが悪魔崇拝に荷担したことを示唆したとしても、交わったあともジョニデの様子は変わっておらず、何か過ちを犯したという印象も持てないので、何の意味があったのだろうと思ってしまう。行為のあとジョニデに悪魔の紋(蛇が絡まってるやつ)が浮かび上がるとかならまだしも...
面白くなりそうでなりきらなかったという印象。ダヴィンチコードが楽しめた人は比較対象として観るのもいいかもです。
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