桔梗F

三月のライオンの桔梗Fのレビュー・感想・評価

三月のライオン(1992年製作の映画)
3.9
事故で記憶喪失になった兄と、そんな兄を慕っていた妹の物語。

テーマは「近親相姦」

妹は入院中の兄の前で自身を「あたしアイス、あなたの恋人です」とウソをつき、兄との奇妙な同居生活を始めていく…

いわゆるカルト映画で好きな人はどっぷりはまりますが、合わない人にはまったくダメ映画です(|| ゜Д゜)

どちらかというとフランス映画みたいな詩的な芸術映画で、派手さやエロさはありません(^o^)

禁断のエロ期待してた人玉砕!!!
※一線は越えますがね←なんの線?

セリフも少なく、地味に流れるため、ふわふわした映像やアンデス音楽奏者トリオのグルーポ・レヴェラシオンの音楽、演技やカメラワークなどを楽しむ映画となっています。

特筆すべきはアイス役・由良の透明感。
売春で生活費を稼ぎ、よくアイス食ってます。
売春客が内藤剛志なのもポイント!
身ぐるみはがされます(笑)

また、記憶喪失の兄役・趙方豪の演技と存在感。

一歩間違えばキワモノ映画になりかねない危険なテーマを、いやみのない清潔なキャラで崩さず支えます。

彼以外の適任はいないのでは?と思えるほどです。

才能ある俳優さんだったんですが若くして亡くなったのが残念(。´Д⊂)

脇役にアパート隣人の芹明香、ラーメン屋に石井聰亙監督(笑)となかなかの豪華?キャスト。

ストーリーも地味とはいえ、起承転結がはっきりしており、転から結にいたっては(;゜∇゜)

なかなか衝撃的な展開へ。・゜゜(ノД`)
この結末はびっくり(゜m゜;)

この手の禁断テーマで、キワモノ映画にせず、詩的な芸術映画に昇華させた監督の力量と主演二人の演技、存在感は相当なものです(|| ゜Д゜)

絶妙なバランスで雰囲気を壊さず
しっかりまとめあげる映画はめったにありません(;・ω・)

※映画の質は高いですが、おもしろいかどうかは別ですよ(;゜∇゜)
桔梗F

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