ティムバートン映画史上最も彼の歪みがハッキリと表れた作品だと思います。
ただ愛されたいだけという純粋な動機で動くペンギン。ペンギンが世間に受け入れられるのが、単に我慢ならないかのように彼を潰しにかかるバットマン。男性社会から爪弾きにされ闇に落ちるキャットウーマン。
この病んだ3人に対するティムバートンの目線の優しさには涙が止まりませんでした。
普通の生活、普通の家族、普通のクリスマスが時には普通でない人を深く傷つけてしまう....
そんな怨念にも似た思いが感じられるティムバートンの最高傑作だと思います。