まっつん

バットマン リターンズのまっつんのレビュー・感想・評価

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
4.3
ティムバートン映画史上最も彼の歪みがハッキリと表れた作品だと思います。

ただ愛されたいだけという純粋な動機で動くペンギン。ペンギンが世間に受け入れられるのが、単に我慢ならないかのように彼を潰しにかかるバットマン。男性社会から爪弾きにされ闇に落ちるキャットウーマン。

この病んだ3人に対するティムバートンの目線の優しさには涙が止まりませんでした。

普通の生活、普通の家族、普通のクリスマスが時には普通でない人を深く傷つけてしまう....

そんな怨念にも似た思いが感じられるティムバートンの最高傑作だと思います。