藤見実

スタア誕生の藤見実のレビュー・感想・評価

スタア誕生(1937年製作の映画)
4.8
スタアをふみこえてこそのスタアなのよ! 『イヴの総て』のような敗者への憐れみと割り切りではなく、とにかく西部劇魂で「勝つものが勝つ」ウェルマン。

田舎出の素朴なハリウッド夢見る女の顔が大活躍アル中男優の陰で半分隠されるラブシーンから、夕陽に溶けたその男優(失脚しアル中になった)を乗り越えて照明に耐えるオスカー女優へ。生き残ったものが生き残り、夢を勝ち取っていく過程を、脚本的にはスピルバーグのようでありながらとにかくドライにドライに描いていく。傑作、大好き
藤見実

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