いつまでも心はハリウッドに
過去3度のリメイクを生み出した『A Star is Born』の始まりの一作。レディー・ガガ主演の『アリー/スター誕生』は既に鑑賞済みなのでストーリーの流れは分かっていましたが、どうしても涙が出そうになってしまう。栄光を掴むものと衰退していく者の対比をここまでエモーショナルに展開されると辛くなります。
まず設定がミュージシャンではなく、ハリウッドスターということに驚き。往年のハリウッドスターが新人女優と恋に落ち、ハリウッドの悲惨な現実に蝕まれていく過程を描く。本作の主人公は言わずもがなエスターではあるのに、ノーマンの表情に心を掴まれてしまいます。特にラストのあの言葉と表情で涙腺崩壊寸前。そしておばあちゃんのセリフで号泣。1930年代の映画でここまで泣かせにくるのは素晴らしいことです。ちなみに『アリー』でもリアルに泣きかけたので、多分この手のストーリーに弱いのだと思います…
何度もリメイクされている理由がよく分かる傑作でした。
2024.10.8 初鑑賞