仕事一筋で電車の運転士を務めてきた定年間近の鉄道マンが人生を見つめ直すヒューマンドラマ。
三浦友和が主演、余貴美子が妻を演じ、小池栄子、吉行和子らが共演。
富山のローカル鉄道で、無事故無違反で42年間電車の運転士を務めた滝島徹（三浦友和）は1カ月後に定年退職することになっていた。
定年後は妻（余貴美子）と海外旅行にでも行こうと考えていたが、看護師の経験をもつ妻は在宅ケアの仕事をしたいと言い出す。
徹は一方的に妻の就職を否定したため、妻は離婚届と結婚指輪を置いて家を出ていき、別居しながら看護ケアの仕事を始める。
徹は離婚書を役所に提出し、妻との思い出の場所で二人の結婚指輪を投げ捨てるが……
首都圏の私鉄で活躍していた電車が老朽化により引退し、地方鉄道で第二の活躍の場を得ている。
本作品はそんな地方のローカル鉄道が舞台です。
かつての西武鉄道の花形特急レッドアロー号が、地方で現役として頑張っていて懐かしい。
レッドアロー号に憧れて首都圏から富山にアイターン就職する若者。
一方で、定年を迎えたベテランが、第二の人生をどのように生きるかを悩み、さらにその先どのような最期を迎えたいのかを自問自答する。
仕事一途に生き、妻の気持ちを全く顧みなかった人生。
離婚して初めて知る妻の腫瘍診断の結果。
人生100年時代、果たして我々はどう生きるべきか？
「これからどうすんだ やりたいことあるがやろ」
「出発進行！」
2022.10 NHK BSP で鑑賞
