こぅ

無謀な瞬間のこぅのレビュー・感想・評価

無謀な瞬間(1949年製作の映画)
4.0
ジャケ写をBOX版から単品に変更頂きありがとう
ございました。

マックス・オフュルス監督開拓。

【扉の陰の秘密】のジョーン・ベネット主演
【◯◯・サスペンス】。

一般的主婦ルシア(ジョーン・ベネット)は、娘の ある事件 を庇うため、無謀な行動をする。
ドネリー(ジェームズ・メイソン)は、事件をネタにルシアをゆするが…。

兎に角、流麗カメラワークの鬼、あまりに【完璧な
構図】過ぎて、字幕よりカメラワークを追って
しまうほど見事だ、、。

夜のシークエンスの照明、明暗、陰影も絶品。

脚本に無駄は無い、ドネリーのルシアに対する
心情が観る者に伝わるし、対するルシアの気持ちも
伝わるからこそ観客は、2人の動向が気になるのだ。

旦那の居ない間、家族を守り、家庭の遣り繰りも
しなければいけないルシアのヘビースモーカーぷり
からも、女(母)は、相当なストレスなんだろうと
伝わってくるのだ。

ジョーンは相変わらず美しい。
(ま、美人でないと成り立たない話だが。)
ジェームズは、本来のキャラ的にはミスマッチなの
だが、、こうなるなら、彼のキャスティングも
納得しようか。


◯◯に持ってゆく、こういう終焉は、邦洋に限らず
あるのだが、自分的には、絶対にイヤ。
ラストのルシアの心情は、、良く分からない。

クラシック作品の締めは、余韻に浸る時間無し。
こぅ

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