ナナミゲ

オーディションのナナミゲのネタバレレビュー・内容・結末

オーディション(2000年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

村上龍のもつ「言葉の強さ」が全面に出ていて、静かな映像のなかにそれが抑揚となって存在感があってよかった。
ヒロイン(?)役は最初、浮いているような、それはあえてなのか判断がつかなかったけれど、最後のシーンでかっちりと役にハマったようで、配役に満足感が高い印象。
首の骨が折れたなかで淡々と話す彼女の声と表情から目が離せなくなる。

原作の内容をすっかり忘れたなかで観たけれど、「こんなグロかったか!!???!?」が正直な感想で、それは映像として表現されたからかもしれない。

映像の色味が美しくて、それだけでなくカット割も惹きつけられるものがある。緊張感がある長回しと、不穏な空気を含ませた短いカットの連続と、映像を作ることに注力していて最高。観ていて気持ちがいい。邦画の良さ!!が詰め込まれていて大変満足!!
ナナミゲ

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