うわー!すごい!
黒澤明の第一回監督作品
素晴らしい師匠に出会い、柔道に奮闘する姿三四郎の闘いの物語!
公開当時は戦時中であるものの、異例の大ヒット!主演の藤田進の代表作に。
ストーリーは姿三四郎が色々な敵と試合をしていくというシンプルなもの。
そのしっかりとしたストーリーのなかに人間の生き様が描かれるのです!
一番有名な姿三四郎が師匠の許しを貰うため、庭の池に浸かっているシーン。そこでまず花のモンタージュを入れることで感動的な場面に。
さらに他の柔術家を投げ飛ばしてしまうシーンではスローモーションを入れる。後の『七人の侍』にも似た場面が。
やはり黒澤は最初の作品から黒澤なのです。
あの大胆なカメラワークも素晴らしい!
そしてラストシーンの強風吹き荒れるなかの最終決戦。これは真の映画だ!
しかも風待ちをしたそうですね。
部分部分でかなり荒削りなシーンもありましたが素晴らしい作品でした。
志村喬はこの頃からカッコいい。