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つぐみのtweedleriddleのネタバレレビュー・内容・結末

つぐみ(1990年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

数年前に原作を読んでいたけど、映画があるなんて知らなかった。Huluさんありがとう。

原作の内容はすべては覚えてなかったけど、覚えていたのは、夏休みの海のイメージと、つぐみは病弱だけど、破天荒で自由奔放で、それでも恋をしたら女の子で魅力的で儚いイメージ。

映画の時代設定は、自分が思っていた時代とはかけ離れていた。それも身勝手にも、当然の如く、自分が読んだ頃のイメージして読んでいたので。映画公開時の80〜90年代のイメージではなかった。

私が原作を読んだ頃だと、つぐみのように女性が少年のような話し方でも変じゃないと感じる(色々な漫画の影響)ので、違和感なく読めたけど、映画公開当時の女性が、つぐみのような少年のような話し方をするのはすごい変な感じ。カルチャーショック的な?

そう思うと、小説って読むタイミングによって、読者のイメージは、身勝手にも書かれた当時ではなくて、読者の時代に合わせた設定にしてしまうこともあるのだなと、この映画を観て感じた。そう思うと、いつ読んでも遜色なく違和感なく読める原作はすごいなと。

映画の話に戻るが、それでも原作の全体的に漂う儚さは同じだったし、つぐみのイメージはそのままだった。エモい。まりあ役の方とつぐみ役の方が2人とも透明感があり可愛かった。

「お前の名前はなんと言う?」と無礼に聞くつぐみに対して、恭一が「お前たちは何というんだ?」(うろ覚え)と、つぐみに怒るでもなく、同等な対応をしてるのが良かったのと、海辺でつぐみと恭一がくっついて話すシーンが良かった。
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