ゴースト

レインマンのゴーストのネタバレレビュー・内容・結末

レインマン(1988年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

車のディーラー業で生計を立てる主人公チャーリーと、父親の多額の遺産を相続した自閉症の障害を持つ、兄レイモンド。遺産を巡ってチャーリーはレイモンドに接近するが。

良い映画だった。遺産目当てで施設から兄レイモンドを連れ出した弟チャーリーだが、自分の過去の人生に兄が存在することを知ってからは、障害を持った人間ではなく、兄弟として、彼との絆を重視するようになる。トム・クルーズ自身も読書障害があった時期があり、障害を持った自分自身をレイモンドに投影したような感覚があったのではなかろうか。脚本的にはロードムービースタイルで、やや盛り上がりには欠けるものの、レイモンドのサヴァン症候群が持つ驚くべき記憶力や、それらの障害をチャーリーが理解していく過程は興味深かった。「弱いときは1つ、強いときは2つ」という言葉と、エンドロールのスナップ写真は心に染み入るような感覚だった。
ゴースト

ゴースト