あき

レインマンのあきのネタバレレビュー・内容・結末

レインマン(1988年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞受賞作品を観てみようキャンペーン。
2回目の視聴。すごく、すごく好きな作品。色んな気持ちが混ざりすぎて、うまく言葉にできないくらい心に刺さる作品。
レイモンドはもしかしたら、最初に施設を出る時から"弟と出かける"って認識してたんじゃないか、と思った。どこかに連れて行かれる不安はもちろん大きかっただろうけど、それでも付いて行ったのはチャーリーを弟として認識していたからなのかなって。
それに対してチャーリーは強引で自分勝手だけど、ルーフは閉めないし世話を焼くし、四六時中目が離せなくて、そうやって一緒に行動していくうちに理解が深まっていったのかな。自分のしている事に、後から心が追いついてきた感じ。2人の距離の詰め方が正反対で、なんかすごく兄弟だなって思った。
1週間で何が分かったのか、何が変わったのか、他人の僕には分からない。けど、最後の面談でレイモンドの話を黙って聞いていたチャーリーの表情は確かな信頼だと感じたし、レイモンドが「チャーリーと暮らす」って言ったのは状況を理解出来ていなくても間違いなく本心。「兄貴が出来てうれしい」に対して「運転できる」と答えたのは、「一緒に旅した1週間は本当に楽しかった。何より運転できたのは最高の思い出だよ」って聞こえた。
「K-Mart sucks.」は映画史に残る名言。自閉症の兄の心を変えたのは、チャーリーの心だったね。
あき

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