このレビューはネタバレを含みます
「たたりじゃ!たたりなんじゃ!」という台詞で上映当時一世を風靡した最高の映画です。
金田一でなく、多治見家の跡取りの寺田辰弥の視点で物語が進む。映画全体に終始不穏な、不気味な雰囲気があり、チープなホラー描写で気持ちが萎えることが一度たりともない。
演者、BGM、カメラワーク、脚本、演出、その全てに当時のプロフェッショナルたちの生き様、魂を垣間見ることが出来る。
ラストの洞窟内で犯人の美也子が辰哉を追いかけるシーンではおどろおどろしいBGMが流れると思いきや敢えて無音で美也子のうめき声だけを聞かせるセンス。脱帽しました。