【Girl is mine】
何かとショボい展開なのだが、ヒロインのジョディ・フォスターを我が物にしようとするデニス・ホッパーの偏執狂ぶりが大いに笑える一作となった。
全編すっとぼけており間延びした展開はジム・ジャームッシュ作品を彷彿させる。画面の発色がアメリカン・ニューシネマ的でさすがは『イージー・ライダー』を撮った監督である。
共同脚本にはアレックス・コックスが参加。デニス・ホッパーならではのニューウェーブ感覚が功を奏してお洒落なエンターテイメントとして昇華された記念碑的作品と言える。ラストの船上でサックス🎷を吹くシーンが何とも言えないエスプリ感。
ちなみに大元の『ハートに火をつけて』はアラン・スミシー名義なので、ホッパー監督作ではない。こちらがオリジナル版。