たしかに相当力量のある囚人映画だとは思うけどキツネにつままれたみたいで何だかな〜。
ミヒャエル・ハネケとかクローネンバーグとか色々と既視感あるアート系映画をこの監督なりに折衷して「名作っぽく装ってる」感がバリバリ漂っていてあざとい。
長回しとか画面暗くすりゃいいってもんじゃないのよ。
クリストファー・ノーランやポン・ジュノにも近い【厨二病】というか、青臭さが出ていて閉口する作品。主演のマイケル・ファスベンダーは名演だったが、仏作ってあまり魂感じない社会派映画という印象しかない。
ニール・ジョーダンの『クライング・ゲーム』には遠く及ばず、といった所。