「これは命のリストだ。」
例年通り、新年1発目の作品は名作を。という事で今作を鑑賞。結構、見るのに勇気がいる作品だから、この機会しかないと思った。今年も良い作品を選べたなぁ！
第二次世界大戦中、ナチスの人種差別政策により多くのユダヤ人が収容所に入れられることになった。この厳しい現状で、主人公のオスカー・シンドラーが多くのユダヤ人を救う話。
大変ヘビーな作品だった。題材がホロコーストだから、当然なのだが、私の想像を遥かに超える重さだった。命の重み、人間の残酷さ、時の流れ、時代の風潮の恐ろしさ。様々なことを考え、感じた。胸に来る映画だった。
この映画で1番印象深いのが「力」。権力の強さ、財力の強さ、知力の強さを思い知った。それに、ユダヤ人は生きる力や技術、知識があるものは生き延び（収容所行きや即死を免れ）、そうでないものはすぐに弾かれていた。自分はどうだと思った時に、弾かれる側だから、残酷な未来しかねぇなって悲しくなった。私も技術を身につけよう。
あと、時代もあるだろうが、差別の仕方がザルだなぁって思った。偽の証明書は通るし、並ばせ方も適当（並ばせる人の私情で待遇を変えられる）、床下や屋根裏なんかにも隠れられてしまう（もちろん、見つかってしまうこともあるが）。まぁ、人種差別なんてそんなもんか。でも、もし今後、この様な政策がなされたら、もっと徹底されるのでは、と怖くなった。
あっという間の作品ではなかった。長かった。生々しいシーンが多くあるから、見るのが辛いシーンもあった。が、決して後悔はしていない。見てよかったなぁ。
オスカーとユダヤ人達の別れで涙腺がぶっ壊れた。オスカーぁ……！
今年1発目がこれだから、今年はヘビーな1年になりそうだなぁ〜。
