ぬーこ

シンドラーのリストのぬーこのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.5
監督 スピルバーグ
脚本 スティーブン・ザイリアン
場所 ナチス占領下のポーランド🇵🇱
   クラクフ・プワシュフ強制収容所

正義の人
後に彼はイスラエルに招かれ、そう呼ばれる。

しかし、当初の彼はそれと異なっていた。戦争を利用し、一財産作ろうとナチ占領下のクラクフにやってくる。戦場で重宝されるほうろう製の鍋工場を立ち上げる。労働力は最も安価なユダヤ人。事業は成功し富を得る。

シンドラーの成功と交差するようにして落ちていくユダヤ人の扱い。遂にゲットーが廃止され強制収容所行きに。
シンドラー夫妻は初めて苛烈な虐殺を目の当たりにする。

収容所では右腕のシュテルンを始めとする工場関係のユダヤ人を守る為、ゲート所長と交渉する。
その後クラクフの収容所は廃され、アウシュビッツに移送されることに。死を待つのみのユダヤ人を前にシンドラーは私財を投げ打って、ユダヤ人を救出する。

3時間だからダレるだろうと思ってたけど全くそんなことはなかった。特にゲットー解体からその後ずっと見入ってしまった。
シンドラーの立ち回りがスマートであるが故に最後のもっと救えたってみんなの前で後悔するとこ泣けた。努力すれば、もっと努力すればと号泣する場面は忘れられないシーンになった。
 

序盤の善い人ってと言われて怒るところに彼の正直さを見た。そしてビジネス用の言葉を借りながらユダヤ人を守るのもいい。

戦争映画🪖を見ていて思うのは、モノがいらないと偉そうに語るのは傲慢なのかもしれないということ。特に我々世代は断捨離かっこいいとか話すけど、それって巷にモノ溢れてていつでも購入、利用できる前提があるからだ。人間の身体は大した特長もなく、モノを纏わなければ脆弱だ。改めてそのありがたみを考えた。


ユダヤ人は無一文でこの町にやってきた、そして成功した。無一文なのに富を得た。
シンドラーと一緒

収容所のゲート所長、シンドラーに諭されて、赦すを実践してみるが出来なくてミスをした子どもを殺す。皆がシンドラーと同じようには出来ない。ましてや、軍人。

実学が身を助く。歴史や文化なんて戦時中は意味ない。

絵画や燭台とか金目のものだけじゃなくて写真まで押収するんだ。

ゲットー解体時、1人だけ赤い服の女の子、彼女が生きることを願うが、、

○シーン
片腕のないお爺さんが雪かきで殺される

ゲットー解体時の収容所連行と虐殺、苛烈過ぎる。夜の街にピアノの旋律とともに鳴る銃声と発射の光。

この後殺される予定の列車にすし詰めにされたユダヤ人。水を欲しがる彼らにホースで水を放射し続けるオスカー。望みを与えるな、残酷だぞと言われる。


○セリフ
何かが欠けていた、それが成功と失敗を分けるんだ
→運?
→戦争だ

自制心は力だ
→本当の力とは人を殺す正当な理由があるときにそれをしないことだ。(収容所の将校とのやり取り)

○解説見て
当時アメリカでは非難された?
最後、シンドラーが泣くところ事実じゃない。墓に石置くところも。
俺はそういう創作一つくらいあってもいいと思うけどなあ
あと白い救世主問題は確かになと思うけどこれは実際にシンドラーという人物がいたのだから良いと思った。

2021.14
ぬーこ

ぬーこ