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シンドラーのリストのlienのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.2
「本当の力は許すこと」

スティーブン・スピルバーグ監督はユダヤ系のため、この映画にかける想いはとても強かったと思う。

ユダヤ人を殺害するシーンの中で、過激な物も多く、目を背けたくなるものも実際あった。

命の重さを人種で分け、人権を蔑ろにしたヒトラーのホロコースト計画は今後の歴史の中で繰り返してはいけない。
映画は娯楽的な要素に思われがちであるが、記録、そして人類が後世へ伝える遺産でもあると再認識させられた。
ナチス側につき、殺戮に加担していた軍人たちも、組織の中での責任や役割として自分を守るために仕方が無かったのかもしれないと感じた。

モノクロフィルムの中に、唯一赤色のコートを着た少女が映ったシーンが妙に後を引いた。
シンドラーが植えた木を見に行ってみたい。
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