すのもも

シンドラーのリストのすのもものレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.5
「人を救えるのは人だけだ」
本来の目的であった金儲けがいつからか名目になり、虐殺されるはずであった1000人ものユダヤ人の命を救う。自らの命も含め、持てるもの全てを捧げることができなかったと悔やみ涙を流すオスカー。沢山の命が無慈悲に奪われ人が人でなくなっていく残酷な世界で、最初から最後まで「人」であり続けた彼の存在が私の人生に大きく刻まれた。弱くていい、完璧でなくていい。だって、人間なのだから。

知ることすらも拒むほど目を覆いたくなる残虐なシーンの数々に、ただただ立ち尽くすことしかできなかった。赤い服の少女がオスカーの記憶に残ったように、わたしには劇薬を飲ませる医師とそれを飲む患者の姿が焼き付いて離れない…
オスカーが目の当たりにした世界をそのまま映し出すことで、計り知れない命の重みをこれでもかと言うほど思い知らされた。
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