めぐみ

7つの贈り物のめぐみのネタバレレビュー・内容・結末

7つの贈り物(2008年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自分の過失で生きる意味を失い、日々死んでしまいたい気持ちは止まない、でもただ死ぬのは己が許さない。身を削りながらそれに伴う痛みで自分の罪悪感を紛らわせて、最後の頼みだと友人に我儘を通して死に方を決める。でも結局人間だから全ての行動が罪の意識に囚われるわけがない、近付いて愛してしまって、お医者さんに問いかけた時は一度は生きようと思ったのだろうか、それが後押しになったようだけれど、彼が最後に一番に考えていたのはなんのことだったんだろう。臓器提供が必ずしもうまく行くとは限らない、結果がどうであれ、彼は彼の自由の中で望んだ形の死を遂げた。選べるほどの何かを持って生きたことがほんの少し羨ましく思えた。
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