Mちゃん製麺

カーズのMちゃん製麺のネタバレレビュー・内容・結末

カーズ(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2024.1.7鑑賞 2本目

良かった点
・最初のレースシーン
・マックィーンの成長物語
・個性的なキャラクターたち
・車関連の細かい小ネタ
・マックィーンとメーターの夜の会話
・マックィーンとサリーのドライブシーン
・マックィーンがラジエータースプリングスの住人と交流してネオンをつけるシーン
・ドック・ハドソンの過去
・最終レース

雑感
序盤から中盤にかけてのマックィーンは、勝利や成功にばかり目が行ってしまい、他人には構いもしない典型的な嫌なやつ。
しかし自分のプライドがズタボロにされたダートをその後に1人練習したり、アドバイスを貰って悪態ついたけどアドバイス通りやってみたり(失敗するものの)と、マックィーンが努力家でありただの才能だけで天才と呼ばれたのではないことが垣間見える。
また一匹狼と呼ばれていたり、勝利にこだわってクルーをクビにしたり(辞められたり)していたが、友達がいないことを気にしたり、代理人のあくまでビジネスな態度にショックを受けていたりと人一倍友達が欲しかったのではないかなと思う。実際、序盤はサビ車のことは嫌がっていたものの、サビ車であるメーターに親友と呼ばれた時は嬉しそうにしていたり、レースの世界に戻れてもラジエータースプリングスのことが忘れられていなかったりしていて、上記の努力家な面も合わせてなんとなくマックィーンのそれまでの人生が見えてくるような気がする。
ラジエータースプリングスも個性的な車が多いが、どれも好きになれる。お気に入りはルイジだが、ドック・ハドソンは別格。
当時の最強レーサーという肩書きでも最高なのに、クラッシュで引退を余儀なくされる、自分はまだやれるのにという過去も持っている。そんな人物の前に今をときめくレーサーが現れたらと思うとあんな態度を取ってしまうのもわからなくはない。
でも夢を捨てきれずトロフィーを取ってあったり、マックィーンにアドバイスしたり、隠れて全力で走ったり、実際にマックィーンを監督したりとレースへの気持ちはまだあることがわかる。そんな彼がレース会場に現れて注目を浴びるシーンは感涙もの。メディアを町に呼んだシーンではサリーに自分の為では?と言われてたが、ある意味マックィーンがまだやれるのにチャンスがなくなった第二の自分になることを阻止していたのではないかなと思った。
個人的に1番刺さったのはサリーの「車は楽しみに行くために走ってたんじゃなくて、楽しみながら走ってたの」というセリフ。自分もその先での楽しみだけではなく、ドライブ自体を楽しみながらどこかへ行きたいと感じた。
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