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『皇帝のビーナス』に投稿された感想・評価

ナポレオンの妹、ポーリーヌ(パオリーナ)の半生を描いた史劇。監督はジャン・ドラノワだがイタリア映画。ナポレオンは流され、愛するステーヴン・ボイドは戦死で話は決着。ロロブリジーダは美しい。
Dailymotion. イタリア語版。23-79。ロッロブリージダが自分が演じてきたなかで一番気に入っているというのがパオリーナ・ブオナパルテ。フランス語でいえばポーリーヌ・ボナパルテ(1780 – 1825)。あのナポレオンの2番目の妹で、兄から最も愛されたという。

パオリーナの肖像画はあまり美しくない。画家の腕が悪かったという。けれどもアントニオ・カノーヴァの彫刻がある。リンゴを持っていることから「勝利の女神』(Venere vincitore)と呼ばれる。「パリスの審判」で黄金リンゴを与えられたアフロディーテを示し、そのアフロディーテとは、男に世界で最も美しい女を与える女神のこと。

つまりカノーヴァがボルゲーゼ家に嫁いでいたパオリーナに似せて作った彫刻は、世界で一番美しい女性のものであり、それはほかならぬパオリーナにして、僕らがこの映画で見ることができるのは、そのパオリーナの依代となったロッロブリージダなのだ。

そんなロッロブリージダは、まさに「勝利の女神」としてあらゆる男たちの心を射止めてしまう。最初に落とされるフロレンを演じるのはガブリエーレ・フェルツェッティ。『田舎女』(1953)でロッロの夫フランコを演じ、アントニオーニの『情事』(1960) ではモニカ・ヴィッティの相手役。

続いてパオリーナが結婚するナポレオンの将軍でハイチに派遣されるルクレルクの依代はマッシモ・ジロッティ。そのジロッティとロッロの愛は、愛の諦めと深まりがすれ違うところが、ジンと来させる。このふたりのラブシーンを見るのは眼福。

最後に、かつてはナポレオンの妻ジョセフィーヌの愛人で、やがてはパオリーナを愛し、彼女から最も愛される軍人ジュール・ド・カノヴィル(Jules de CANOUVILLE, 1785-1812)。演じるのはアイルランド出身の早世の美男子スティーブン・ボイトだけど、見覚えがあると思ったら『ベンハー』や『ミクロの決死圏』に出てるあの人。ロッロとの組み合わせお最高。ウマが合うのよ。いや文字通り、馬がとりもつ仲。ユーモアがあって、笑わせてくれるし、アクションもある。でも、モスクワへ出兵するシーンなんて、涙なしには見られない。「いつもわたしが見送ってばかり。今度はわたしを見送って」と言いながら、部屋にもどって窓から見送ろうとするロッロ。ご存知のとおり、フランス軍はロシア戦線で散々な目にあうわけ。わかってるから胸にジンと来てしまう。

そして最愛の兄ナポレオンを演じるのは、フランスの俳優ライモンド・ペレグリン。けっして美男じゃないけれど、若いときから歳をとってからまでのナポレオンを見事に演じてくれている。あれ、それにしても最近見たと思ったら、そうだ。このあいだ見たばかりの『ローマの女』(1954)でロッロに恋するファシストの幹部を演じていたではないか。

いやはや、それにしてもロッロブリージダの美人ぶりたるや。いい男たちと次々と魅了してゆく様を見ているだけでもじつに楽しい。嫌味がないのがよい。バカな女のようで決してバカではない。恋をするのときはいつだって本気。ハイチでは黄熱病によって倒れる兵士を、最初は恐る恐るだけど、それでも最後は毅然として見舞う。その姿がかっこいい。そこにも愛がある。愛に生きているんだね。フランスが劣勢にたつなか、ハイチに植民した夫人たちが砲弾にヘナヘナと怯えるのをピシャリと鼓舞する強さ。最後の最後まで逃げずに夫で将軍のジロッティに寄り添い通す一途さ。ロッロだから説得力がある。ただ美しいだけではないのだ。

ナポレオンの妹の物語とは知らずに見始めたけど、これは思わぬ収穫。残念なのは途中でやたらと広告が入ってしまうこと。でも仕方がない。こんどはきちんと通して見たくて、イタリア版のDVDをクリック。こんな名作は手元に置いておくべき。

僕が見たのはここ:画質はよし。広告に我慢すればなんとか見れる。ただしイタリア語版。
https://www.dailymotion.com/video/x7vitdc