モリーナ履修で鑑賞。
アランカミングも出ているということで、少し期待しながらも、覚悟して鑑賞。
見始めたらなんだかお堅いのに、CGがチープ過ぎてそれでもう速攻集中力がきれました。
見続けるために背景を知った方がいい!と慌てて軽く調べたら、シェイクスピア原作だと知り、台詞回し等の少し違和感があった部分が払拭され、一気に見やすくなりました。
原作は未読ですが、シェイクスピアは十二夜が大好きなので、喜劇と悲劇が混在したこのテンペストの展開は逆に理解しやすかったです。
シェイクスピアものだとわかった上で見ないとこの作品はなかなかに退屈かと。
最後も完全にハレとアメ。
モリーナが演じたステファンとチームは十二夜で言うマルヴォーリオの位置なのかなぁと。ちょっと種類が違いますけどね。ステファンは当てはめるとすれば、歌うし、コメディ担当だし、トービーとかアンドリューでもいい気がしますが。怪物と呼ばれた彼、どこまでも不遇だったな〜。それがシェイクスピアらしいといっちゃらしいですが。
ナポリに無事に帰れるようになった主人公チームはハレのエンディングでしたもんね。
妖精のエウリエルは、十二夜でいうフェステ的立ち位置で、シナリオテラーにあたるのかな?歌も歌いますしね。
彼の歌声すごく素敵だった。
なのにホントにCGが酷い。喜劇シーンも雑すぎ。ファンとしてチープな作りのシーンの登場が多いのもちょっと苦痛だった。
衣装はオスカー取るくらい評価されててさすがのクオリティなのに、ホントにCGのひどさがこの作品を駄作に貶めてる。そこもっと頑張ればいいシェイクスピア作品としてもっと評価高かったと思うんですよね。
役者陣すごく実力派出固めてるし、モリーナももちろんロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属してるガチな人なので、配役にも納得。彼の芝居がかった歌と、シェイクスピアの台詞回しは最高でした。
そういう意味ではすごくファンとして見た価値はありましたね。
原作読んでからまた見れば違うかな…とか思うけどやっぱCGの酷さで集中力結局そがれそうですwww
女性版テンペストは面白いと思うので、是非舞台で見てみたい内容。