ルイス・ギルバート監督作。
二次大戦時、ナチスドイツのハイドリヒ司令官暗殺の実話を基にした戦争映画。
パラシュートによる敵地潜入、レジスタンスとの接触、そしてハイドリヒの行動予定の把握まで、暗殺だけでなく、そこに至るまでの過程を緻密に描いている。
もちろん、アクションも壮絶を極める。
クライマックスの教会を舞台にした銃撃戦の迫力は凄まじい。
大規模な戦闘を想定した大作戦とは異なり、この作戦は少数の軍人とレジスタンスによって秘かに実行されている。誰にも気づかれないところで、母国勝利のため命を賭けて暗殺作戦に身を投じる名もなき軍人の覚悟は計り知れない。そしてこれら全てが実話であることが、物語に重みを与えている。