ユーライ

ダーティペアのユーライのレビュー・感想・評価

ダーティペア(1987年製作の映画)
3.5
唐突なお色気、無駄なグロ死、精緻なメカ作画、ウネウネドロドロした触手を放つクリーチャー。ディテールだけ際立って全体的な統一がまるで取れていない、いかにも80年代の徒花アニメ映画。大塚周夫がノリノリで演じるマッドなサイエンティストの出番がやたら多く、美少女アクションを期待して観に来る客にそれ必要?と訝しんだ。ケイと間に挟まる軟派なタフ・ガイ森功至の色恋が縦軸になっており、ユリは添え物程度のものだ。私としては大いに不満がある。これ今だったら結構文句言われてると思いますよ。監督は後に美少女ガンアクション三部作を手掛ける真下耕一。グラフィカルなOP・ED、松原みきの胸焼けするようなシティポップに乗せてMV風演出をしている辺りに劇場版の気合は見えるが、とっちらかった印象しか残らない。
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