ゆんぶりっく

1408号室のゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

1408号室(2007年製作の映画)
3.8
幽霊を信じないオカルト作家(ジョン・キューザック)が取材で尋ねた高級ホテル。
サミュエル・L・ジャクソン演じるホテルの支配人に部屋の歴史を語られ散々脅されるも、他の心霊スポット同様、所詮は偶然が重なっただけだろうとたかを括っていたら…
マジモンのとんでもねぇ部屋だった!!
というワンシチュエーションホラー!

意味深なサミュエル・L・ジャクソンのキャラクターも魅力的ですが、まぁなんたって本作の魅力はジョン・キューザックの一人芝居でしょう!
部屋に入ってからはただ1人部屋の怪奇現象に振り回されるジョン・キューザック!!

この映画の好きなポイントは実際に霊(もしくは悪魔)が明確に映らない点です。
あくまで泊まった人間に対して幻覚と幻聴(時にはポルターガイスト)でSAN値をゴリッゴリに削っていき自死に追い込む卑劣なタイプ!!
初めのうちは生易しいですが、次第にとんでもねぇレベルの幻覚を見せてくるのが面白い!!


どんな幻覚かのネタバレになっちゃいますが…


向かいのビルに助けを求めようとするも映ったのは自分の姿…という意味不明なゾワリ感!
隣の部屋に行こうとしたら四方の窓が消え部屋から出られない。
館内マップもポツンと1408号室のみ残されている演出も好きです。
洪水のように押し寄せる水!極寒となる室内など他の心霊映画ではみないような絵が見れるのも良いですね!
終わったと思わせといて実は…な展開もgood!

娘の死に2度も立ち会った事で絶望するのではなく、静かにブチギレ覚悟を決めるジョン・キューザックがカッケェ!!
ここぞと言うときのタバコがまたクールなんですわ!!
ラストカットの彼の表情然り、とにかくジョン・キューザックの演技を楽しむ一本としては最高の一本!!
綺麗にまとまっていて映画としても普通に好きな部類です。
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