ミシンそば

サンダーアーム/龍兄虎弟のミシンそばのレビュー・感想・評価

サンダーアーム/龍兄虎弟(1986年製作の映画)
2.4
「アジアの鷹シリーズ」一作目を飾る、相当な大ヒット作。
スペインやバルカン半島諸国などを含め、多くの国を飛び回ってロケを敢行した、めちゃくちゃ金がかかっている作品だが、正直言って脚本が酷いの一言。
セールスポイントが、そのロケと「ジャッキー・チェン」の二つのみと言っていいくらいなのに、アクションもかなり少ない。
脇役のキャラも却って、ジャッキーのアクションの邪魔をするようキャラばかり、展開もアクションを阻害しまくりでとにかく緩慢。

その緩慢さたるや、5つの神の秘宝が主題になっていることなんて観ている内に忘れてしまうくらいのレベルで、もう観てて居た堪れないくらいの気持ちになる。
その後半になるにつれての尻すぼみ振りは当然問題だが、絶対にいらないだろと言う最初の歌唱シーンや挿入歌シーンも相当無駄で緩慢さに拍車をかけるだけ(その上ラストバトルも何だよそれって脈絡のなさとガッカリ感)。

撮影中に相当酷い怪我をしたのもそうだが、ジャッキーがアクションスターをずっと辞めたがってる理由って、こんなクソつまらない映画でアクションスターを張りたくないからなんじゃないかって勘繰っちゃう。
こんな映画を進んで演りたい人なんていねぇよ。

そしてジャッキー映画のラストのNG集は定番だが、本作のNG集は正直神経を疑う。