にゃん吉

羊たちの沈黙のにゃん吉のネタバレレビュー・内容・結末

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

サイコスリラーにはまるきっかけとなった作品。この分野において、羊たちの沈黙を超える作品にまだ出会っていない。というか出会える気がしない。何故かと言うと、個人的にこの作品は単なるサイコスリラー映画ではないと感じるから。魅力がありすぎる。それを皆に伝えたいけれど、自身の語彙力の無さといったら…

単なるサイコスリラーとして、表面だけ、見えている部分だけをただ鑑賞してしまうと、十分に楽しめたとは言えないかもしれませんね。このジャンルの古典の様な形式ですし、よくあるパターンでもありますから。レクターの逃走劇すげー、とかそういう事じゃない。確かに凄いけれども。笑

クラリスとレクターの初対面シーンなんて、クラリスの正義感や勇気、レクターの怖すぎる冷静さ、見事に対比されていましたね。緊張感に溢れてて、心拍数上がりまくり。笑 これこそ映画の醍醐味ではないでしょうか。
ちょ、クラリス、やめとけって。その辺にして帰ろうぜ。
って何度心の中で言ったことか。笑

そこから始まった2人の関係には目が話せませんでした。特異的な恋愛映画でもある。笑

クラリスは幼い頃に父親を亡くしています。レクターはその過去や心理を見抜き、アドバイスや励ましを与えていましたね。クラリスの知性や勇気を認め、彼女に対等に接し、父性的な愛情を与えています。
また、クラリスはFBI訓練生として、男性社会で孤立していましたね。理解者や支えとなる存在に欠けていた様にも見えます。レクターは彼女の立場や状況を気遣い、手紙や電話で連絡を取っていました。クラリスの危機をも救い、成功を祝福していました。友情的な愛情も示していましたね。
そして、クラリスに自分の考えや感情を語り、自分の居場所や計画を教え、クラリスと一緒に逃げようとしました。(映画ハンニバルより)彼は彼女に恋愛的な愛情をも示しています。

クラリスはレクターの知識や教養、魅力に惹かれており、尊敬や憧れとなる存在を見出していた様に見えます。レクターはそれも勿論感じ取っていたでしょう。しかし、クラリスは正義感からレクターが犯してきた罪を許す事ができないのでしょうね。
お互い惹かれあっているけど、クラリスの正義感が揺るがない限りは2人がくっつく事はないでしょう。レクターもそんなクラリスに刺激や魅力を感じていると思いますしね。

一例にしか過ぎませんが、この裏での心理的な動き、面白くないですか?

クラリスめちゃめちゃ愛されてるー。
レクターは相手の心理は全てお見通しだろうから、もうレクターが惚れさせようと思ったら簡単でしょ。それでもクラリスが理性的で、本当にかっこいいし感心する。

レクターってあんなに狂ってるのに魅力的だよね。
でも実際に存在してなくて良かった良かった。会ってみたいけど絶対に会いたくない。笑

そろそろ入力する指が限界を迎えそうなのでこの辺にします。時間がある時に追記します。(まだ語るのかよ)

こんだけ評価しておいて4.9なのは、レクターの逃亡劇の時だけど、どうやって警察官の顔を剥いだのか分からなさすぎて、映画だし、ていうかレクターだから有り得る。できるっしょ。みたいなとこがあったから。笑 もうちょっと手口詳しく教えて?って思った。😆
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