アハト

羊たちの沈黙のアハトのネタバレレビュー・内容・結末

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

2024年57本目

ずっと前から気になっていた映画。有名な映画ということもあり、ストーリーや俳優らの演技、どれも素晴らしかった。

個人的に面白かった点は随所に散りばめられていた「動物」の要素(ポスター)。まずタイトルの「羊たち」は彼女の幼少期のトラウマのことを指している。幼少期に羊たちの悲鳴を聴いてその事にショックを受けたクラリス。その悲鳴が沈黙すること、つまり物語の中心である猟奇的殺人事件を解決することで彼女の過去の苦悩から解放されることを表している。

次にポスターの口元に描かれている「蛾」。蛾に関してはレクター博士も作中で述べている通り殺人鬼自らが変化することを切望していることを表してる。蛾は蝶のように幼虫や蛹の過程では目立たないが、成虫になると美しく咲き誇る。バッファロービルもそのように美しくなりたかったのか、はたまた変化したかっただけなのかは些か不明である。

総じて面白い映画だった。レクター博士のその後も気になるので、続編の『ハンニバル』や『レッドドラゴン』も引き続き観ていきたい
アハト

アハト