このレビューはネタバレを含みます
FBI訓練生のクラリス、連続殺人犯バファロービル、捕らえられている頭脳明晰な元精神科医のハンニバル"カニバル(人喰い)"レクター博士、の3人を軸に物語は進み、特に悪役でありながらヒーロー的存在でもあるレクター博士というキャラは特異。
久しぶりに観てやはり面白かったんですが気になる点も多く、レクターの接見にクラリスの起用、抜擢理由が希薄で、もう少し訓練生なのにクラリスが選ばれる説得力が欲しかった。
クラリスは情報分析能力があり直感も鋭いものの、最初の犠牲者の関係者を調べているなか、ビルとおぼしき人物を見つけた決定的証拠がたまたま飛んで来た蛾というのがお粗末。(分かりやすすぎる演出)
暗闇の中でのクラリスとビル、リボルバー式拳銃の引き金の音でクラリスはビルが背後にいるのを察し素早く振り向き撃ち殺しますが、暗視ゴーグルがあり暗闇にすれば有利になるのが分かる精神状態なら、拳銃の撃鉄は先に引いておけば音もしなかったのに…っとビル側に立って考えてみる。。。😱
まっとは言えその後の映画界に影響を与えたレクター脱走劇や諸々の緊迫感の演出は素晴らしく、レクターの復讐を暗示させるラストもお見事!
ちなみにジャケ等の裸体で作られているドクロ蛾の髑髏💀は写真家とサルバドール・ダリとのコラボ作品である女体髑髏が元ネタだ。
2017年89本目