DZ015

夜と霧のDZ015のレビュー・感想・評価

夜と霧(1955年製作の映画)
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「カポ(労働監視員)も将校も言う ”命令に従っただけ” ”責任はない” では責任は誰に?」

ホロコースト告発ドキュメンタリー。アウシュヴィッツの真実。閲覧注意どころではない映像の応酬に目を背けたくなる。
ホロコーストの怖さは理不尽に拘束され虐殺されるユダヤ人側の恐怖だけでなく、数百万人の強制収容所への移送を指揮したアドルフ・アイヒマンでさえ「自分は上司の命令に従っただけ」と主張しているように「命令」されればこれほどの残虐行為にも平然と加担してしまう人間そのものの怖さにある。「もし自分だったら?」という問いへの答えを求めてダメージ必至にも関わらずホロコースト題材作品を見続けてしまうのかも知れない。
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