ナチスによるユダヤ人ジェノサイドを告発するドキュメンタリー。
狂った詩。
アウシュビッツ収容所の戦中のモノクロの映像と戦後10年の製作当時のカラー映像とで構成されています。
カラー映像の方に哀しみを感じました。抑圧された人たちの、外に届くことのなかった悲痛な叫びが塊となってそこに留まっているように感じられたのです。
モノクロ映像にはかなり衝撃的なものがあります。感情と思考を一旦機能停止したまま見るしかありませんでした。意味が分からないのです。映像を目がインプットするのですが、「何をしている映像か」判別する脳の処理が作用しなくなりました。
すべて我々人間の仕業。
息苦しい。
人間でいることから逃げ出したくなる。
これも全人類が観るべき作品だと思います。決心がついた方からご覧ください。30分程度の短い作品です。