V.E.フランクルの同名小説を読んでからの視聴。
小説を原作としているわけではないので、直接の関わりはないが、フランクルが被収容者としての体験を主観を通して記したのに対して、この映像作品は客観して絶滅収容所を記録する。
フランクルは当事者として、収容所での死体の扱いというものに興味がない。死が当たり前を通り越した存在だったからである。"選抜"された者がガス室送りになったとしたら、あとはその者が"どうなっているか"についてはフランクルが知らなかったこともあるだろうし、興味もなかったのではないか。
対して、こちらの映画では処刑された被収容者がどのように処理されてきたかを詳らかにする。
それは残酷という言葉では到底、まさしく筆舌に尽くせぬ所業である。
これが現実に起きたことだと、分かる時が来て欲しくない。