レッドキング

スプライスのレッドキングのレビュー・感想・評価

スプライス(2008年製作の映画)
3.0
『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観たあとだったのでサラ・ポーリー繋がりで鑑賞。
人間×動物のDNAの融合という、SFにありがちな禁断の実験設定。
劇中では何度も「倫理観が云々」みたいな話が出てましたが、そもそもこの、皆んなの共通認識のようで実はボンヤリしている「倫理観」とやらはナニモノなのか?とふと考えてしまいました。
お題目は「人間の不治の病を治すため」ですが、ホントにそんなものが発明されたとして、でもこの実験は倫理観に反してるからダメだね、となるかというとそうは思えない。
結局のところ、人間の損得の話になりそうな気がする。

劇中何度も実験に反対した夫を押し切った彼女も、倫理とかはそっちのけで「子ども」として接していたように思える。
(途中コロっと変わって尻尾切ったりしてたけど)
夫婦で冒頭と後半で価値観が入れ替わってるのも面白いですね。
ラストも絶対倫理的にはダメなんだろうけど、結局なにかしら期待があるからそうしてるんでしょってことで。
ほら、『倫理観』ってなんなん?
レッドキング

レッドキング