クラリス

メリー・ポピンズのクラリスのレビュー・感想・評価

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
4.2
『ウォルト・ディズニーの約束』を観たら『メリー・ポピンズ』も観たくなってしまったので、超久しぶりにこちらを鑑賞。
歌は全部歌えるくらい知ってるけど、映画を観返したのは何年ぶりだろう…原作者であるトラヴァース夫人とウォルト・ディズニー達の製作裏話を知ってから観ると、今までとは全く違う感想を抱きました。

まず…アニメーションパートこんなに長かったっけ?!よく原作者許可したな!!ペンギンどころの騒ぎじゃなくて普通に人間のキャラクターもアニメで登場してるじゃん!笑

学生時代に観た時は、明るい音楽もたくさんある反面結構暗いシーンが多い印象を受けたんですが(鳩に餌をあげるおばあさんの曲や銀行でのシーンなど)、結構コメディー色の強い映画だったんですね。
強風で乳母の面接を受けに来た人たちがみんな無言で飛ばされていくシーンはかなりシュールで笑えました。

回転木馬が空を飛んだり煙が階段になるシークエンスなんかは、さすがディズニーの発想力だなと感心。どうしてこんなにワクワクさせるのが上手なんだろう。
指パッチンでベッドメイクが完了した時は思わず「いいなぁ…」って呟いちゃいました😂

そして、大人になってみると心に響くセリフがいくつも…

“In every job that must be done, there is an element of fun. You find the fun, and snap! The job's a game.“

“And when your little tykes are cryin' you haven't time to dry their tears because their dad he always knows just what to do.
Childhood slips like sand through a sieve. And all too soon they've up and grown. And then they've flown. And it's too late for you to give.“

この映画は一見、子どもが観て魔法の世界に憧れたり夢を抱く作品に思えるけど、親世代が観て響く内容も多いんじゃないかな。
私はまだ出産を経験してないけど、たぶん子どもが出来たら忙しさとイライラで子どもの可愛さを忘れてしまう瞬間が多々あるだろうなと想像出来る。

そんな時は毎回、バートの「子どもの成長は早い。彼らが大人になってから愛情を与えたいと思ってももう遅い」っていうセリフを聞くためにこの映画を観返したいなと思った。
そしてその時は“Stay Awake“を子守唄に歌ってあげたい😌💭
クラリス

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