クラリス

最強のふたりのクラリスのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0
勤務先の顧客に「映画鑑賞が趣味」と話したところ、オススメされたのが今作。
ずっとウォッチリストに入れつつも観る機会がなかったため、今回初鑑賞でした!

確かに『グリーンブック』に似てる。
でもどちらも実話が元になってるっていうんだから、現実世界はドラマに溢れてるよなぁ〜。

フランス語の映画って初めて観たかも!
当たり前だけどエンドロールがフランス語でビックリした(笑)

ドリスは一見粗暴に見えるけど、あれだけたくさん弟妹がいるんだから、面倒見が悪いわけないんだよね。フィリップの娘のこともなんだかんだ言って放っておけないし、フィリップが夜中過呼吸になった時の対応も迅速。
ドリスの後任の世話係がユーモアなしのマニュアル対応になっちゃう気持ちも分かるけどね。だって報酬もらって仕事としてやってるんだもん。「粗相は許されない、仕事なんだから真顔で完璧にこなすべし」って考えも分かるよ。

でもだからこそ、ドリスのユーモアに頬が緩んじゃうフィリップの顔や、教養を身に付けてみるみるアーティスティックな一面が成長していくドリスの変化に心が温かくなりました。
オーケストラの演奏を聴いたドリスが、有名クラシック音楽たちに対するイメージを語る場面が特に好き!「トムとジェリーじゃん」って言ってみたり「コレ電話の保留音の曲だ!」って言ったり、表現が的確すぎて声出して笑っちゃった🤣笑

終盤、後任の世話係に対してフラストレーションが溜まっていたフィリップの元へドリスが現れ「なんだよそのヒゲ!ヴィクトル・ユゴー風?」と言って爆笑したシーンは、安堵したと共に友情に感動して涙が浮かびました。
最後、ランチにサプライズでエレオノールが現れた時のフィリップの表情も最高!!素晴らしすぎてもう一度泣きました。

使用曲も知ってる歌がたくさん出てきて楽しかったな。個人的には坂本花織のフリーで使われていた“Feeling Good“が印象的でした。
クラリス

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