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メリー・ポピンズのpriskyのレビュー・感想・評価

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
3.9
急にジュリー・アンドリュースが恋しくなって、ひさしぶりに観た。観ているうちに、幸福感で胸が膨らんでいく感覚。やはり素晴らしい作品。

子どもたちがメリー・ポピンズのおかげで不思議で底抜けに楽しい体験をする、、、というのがメインの見どころだと思うけど、大人になってから観ると、家父長制の罪悪みたいなんが個人的に興味深かった。

一家を支える大黒柱である父親は、役目を全うするため脇目を振らず、泣き言を言わず、ただただ仕事に没頭する。そんな男ばかりの社会に虐げられた母親は、女性の権利を求める活動に参加するが、夢中になりすぎて、子どものことは乳母に任せっぽなし。そんな大人のせいで、子どもは孤独さを埋められずに喘いでいる、、、。

最後には父も、社会に求められる役目を果たすよりも大切なものに気づいたけど、本当なら、クビになる前に自ら気づいてほしかった。

いやしかし。『サウンドオブミュージック』もだけど、定期的に見返したくなる作品だ。
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