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ミナリのpriskyのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.6
移住するのって、たいへんだな、、、。夢のために腹を括った父親も、家族第一で責任感の強い母親も、天衣無縫な祖母も、ひととして、わたしはとても好きだなと感じたし、観ているあいだずっと、一緒に感情が揺れ動いた。

ついでにいうと、亡くなった私の祖父も、かつて脳卒中で倒れたので、ちぢこまって固まった腕と手や、もどかしそうに発される唸り声から、懐かしく祖父が思い出された。

作品中ではほとんど描かれてなかったように感じたけど、もっと直接的な差別も、実際にはあっただろうと思う。アジア人移住反対の気風があった時代だし。つまり、映画よりも移住者の現実はもっともっとたいへんだったはず。それでもアメリカに住む多くの移住者の共感を得るにはじゅうぶんな作品だったのだろうと思う。
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