生後間もない子どもを抱きながらタバコを吸う、子どもを抱く母親にふざけて石を投げる、車に子どもを乗せてるにも関わらず、運転席と助手席でじゃれ合う、
これらのシーンを見ていると、
まだ大人になれていない子どものままの男女が、
そのまま父親と母親になってしまったのだ、と
感じました。
ラストシーンを含め、セリフや音楽などで多くを語らない映画で、
見る人に委ねる部分が沢山あると思いました。
その日暮しをし、いつもフラフラしていたブリュノの感情がブワッと溢れ出すラストシーンでは、
今までの自分の無知さや、自分がしてきたことの罪の重さを理解しはじめ、苦しんでいるんだと思い、見ている私も辛くなりました。