タバコを吸いながら映画を観る人、お酒を片手に映画を観る人、同じ映画を観すぎてセリフを言いながら映画を観る人、老若男女ありとあらゆる人で埋め尽くされた満席の映画館。そして、上映終了後の拍手大喝采。こんな素晴らしい時代があったんですね。映像配信やレンタルサービスの発達によって、好きな時間に観たい作品を手軽に観れる今の時代も確かにいいのかもしれないが、映画館でしか映画を観ることができなかったからこその一体感。映画館で映画を観る素晴らしさを改めて感じた。
でも、やっぱりアルフレードですよね！
戦争で父親を亡くしたトトにとって父親代わりでもあり、年の離れた友人でもある。
トトの悩みや相談に、映画のセリフを引用して解決していく姿を観て、「人は映画を創る、映画は人を創る。」という言葉がピッタリだなと。
この3時間完全オリジナル版は劇場公開版よりも、トトの恋愛要素を深く描いていたが、それによって映画に対する愛が霞んでいたような気がする。トトの恋愛がくどかったですね笑。ラブストーリーは好きですけど、この作品のテーマは映画を通したアルフレードとトトの関係性なんで、恋愛はでしゃばらなくていいんですよ笑。
未見のかたには劇場公開版をオススメします。
2016-22
