見るのに体力がいるタイプの映画。血生臭いしグロいし、だんだん眉間にしわが寄っていくのだけども、なかなか止めれない。そのまま気になって見終わっちゃう。
案の定観た後は疲れているし、息を詰めてグロテスクなシーンを乗り切ったもんだから呼吸も浅くなっている。
ディカプリオはやっぱりイケメンだしセクシーだよなあと思ってしまうのが悔しかったり、キャメロン・ディアスの妖艶な立ち居振る舞いと、儚げな笑みのギャップにくらりとしたり。ダニエル・デイ=ルイスの演技は圧巻。ディカプリオ演じるアムステルダムの敵役であるビルを彼が演じているわけだけれども、このビルが実にニクい。大概の目を背けたくなるシーンはビルによるもので、もうその通称 "ブッチャー" の通り、殺り方の酷たらしさったらない。でも、ただ容赦ない鬼なんじゃなく、人間らしい一面を見せたりするので嫌いだと言い切れない。見てる側は。
ストーリーはちょっと混乱するけれども、風景や衣装やらがとても良い。南北戦争の頃くらいのああいう服装は憧れる。