LAギャングストーリーに続いて鑑賞。小学生の頃に土曜ゴールデン劇場で観た気がするんですが、その時は怖い印象があって、長らく遠ざけておりました。そんな印象が180度変わる程に素晴らしい作品でした。
まずブライアン・デ・パルマの映画は音楽が壮大で感情を揺さぶられるんですよね。本作の、エピックでありながら何処か牧歌的なテーマ曲に心を打たれます。中盤で、このテーマ曲を背景に馬で駆け抜けるシーンは勇ましさと爽やかさのある名シーンだったと思います。
お話も王道そのもの。法や行政に腐敗がはびこる中、不屈の4人が法を執行するという燃えるお話。ただ、英雄的でありながらも敵方のギャングは主人公サイドの命や、その家族を容赦なく襲ってくるダークさがあったり、その結果訪れる悲しい別れがあったり、このバランスが本作の魅力だと思います。
キャラクターも魅力的。主演のケビン・コスナーは、私が物心ついた頃からおじさんだったのですが、本作の彼は若々しくて素敵。こんなにかっこよかったんだなあと認識しました。ギャングとの戦いの中でだんだんとダーティになっていき、終盤の判事との一室で影が落ちた彼の表情は凄みがあってかっこよかったです。
ショーン・コネリーは語る事もないくらい嵌り役でした。本当に安心感ありますね、この人が演じる役は。亡くなってもう3年。月日が経つのは早いものです。
あと、アンディ・ガルシアがかわいくてイケメンなのも見どころですね。今じゃ自分がオーシャンズでアル・カポネみたいな役(ベネディクト)をやってるんですから面白いですね。
結局、禁酒法が撤回される事がラストで仄めかされますが、禁酒法撤回後の世界ではカポネの事業が邪魔になったから役人を使って排除したのでは?という見方もできますね。