Jumblesoul

キリング・フィールドのJumblesoulのレビュー・感想・評価

キリング・フィールド(1984年製作の映画)
4.5
公開当時は地元で上映されなかったのでレンタルVHSで鑑賞したと記憶しているが、それ以来の再鑑賞。
後半のプランの戦地脱出劇の印象ばかり残っていたが、前半の内戦の様子があまりにもリアルで唖然とする。エキストラは使っているのだろうけど、避難する難民達の群衆シーンはどうやって撮影したのだろう。そして正にキ◯ガイに刃物を与えたというか、あっさり捕虜を銃殺する兵士達は本物にしか見えない。
30年以上経っても世界の何処かにこの頃のカンボジァのような地域は減るどころか、ますます拡大しているのが痛ましい。
エンタメ映画もいいけど、こんな作品を映画ファンを自称する人達に観てもらい、映画文化の本質を感じて欲しいもの。
音楽は代表作の『チューブラー・ベルズ』よりも良い仕事をしているマイク・オールドフィールド。エンディングに流れる美しいテーマ曲には涙が出そうになる。
音楽といえば、この傑作の随一の汚点と思うのが、ウイングス『バンド・オン・ザ・ラン』とジョン・レノン『イマジン』の2曲があまりにも不自然な使われ方をしている事。特に最後の感動の再会シーンで、唐突に流れる『イマジン』には何で? と戸惑うばかり。
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