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カスパー・ハウザーの謎のyaaaのレビュー・感想・評価

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)
4.0
19世紀のドイツ。
16年間牢屋に閉じ込められていたであろう変な人?をヘルツォークという変な!監督(褒めてます)が描くと変な映画でなくて非常にシャープなエッジのたった映画ができた。

淡々と進むその流れは映画というより記録みたい。
失われた過去を取り戻すように目一杯今の瞬間を人間らしく生きるとか、恐ろしいこれまでの境遇は誰の陰謀なのかと物語的に美味しい所を切り捨てて、ただただ淡々と日々が過ぎていく。なんか庶民の「バリーリンドン」にも見えてきた。
そんな中、突然カスパーが涙流すとか、教会から飛び出すとか所々ある人間的リアクションが小さな幸せみつけたみたいでホッとする。

が、まな板でカボチャを包丁でざっくり2つにするみたいなラストがなんとも強烈。
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