19世紀に実在した謎の人物、カスパー・ハウザーに焦点を当てた作品。
地下牢に幽閉されている際のカスパーの世話人のことも描写されているけど基本的に彼自身の出自はう一切語られず、保護されて人間らしさを…
見ているお気持ちとしてはエレファント・マンのそれと同じだった
まあカスパーの世界の認知の仕方や思考回路とか何なら(ドラマに付随する)テーマ性も違うし、それの映画での表現方法には流石に違いがあるんだ…
厩舎のような空間、干し草、白馬の玩具、踵を小突いての歩行訓練、広場の木に繋がれた牛、大尉への手紙、上流階級の出、塔に収容される、炎を掴もうとして泣き、赤子を抱いて泣く。引き取られ、教育される。論理的…
>>続きを読む謎に満ちた男は、やはり謎でしかない。ただ、徐々に言葉を覚えていくことで、思考が可能になっていく行程は面白い。音楽・宗教・自然・論理あるいは社会そのものに対して、ありのままの感情を言葉にすると、どちら…
>>続きを読む突然町の広場に現れたカスパーは、まるで異世界から迷い込んだ少年だった。口をついて出るのは祈祷書の言葉だけで、「カスパー・ハウザー」としか名乗れない彼の姿に、初めて見た時から胸が詰まった。
でもヘルツ…
【鑑賞メモ】
波打つ草原。
窓辺の小鳥。
暗い鏡のような水面。
少し翳りのある色彩が、物語の世界観を引き立てる良いエッセンスになっている。
カスパーの放つ言葉がいちいち的を射てて痛快だった。
女…
とてもとても好きな映画だった。なぜこんなに好きだったんだろう。カスパー・ハウザーという実在の人物のことを知りたくて、調べ物の感覚で観てみたら、映画としてすごく好きだった。鑑賞した後、忘れられなくて1…
>>続きを読む大好きな映画
カスパーに初めて感情が生まれた瞬間とか泣ける
彼はあまりにも純粋で人の世で暮らすには清すぎた感じがある
ブルジョワのくだらないパーティやインテリのつまらない話をバサバサ切っていくカスパ…
まさに謎。カスパー・ハウザーという人類史に残る謎を過剰な脚色をせずに“分からない”対象を“分からない”というままに描いているというような印象。だから、正直、感想も何もないというか、本当に謎っていう。…
>>続きを読む