カスパー・ハウザーの謎の作品情報・感想・評価・動画配信

カスパー・ハウザーの謎1974年製作の映画)

JEDER FUR SICH UND GOTT GEGEN ALLE

製作国:

上映時間:110分

ジャンル:

3.7

「カスパー・ハウザーの謎」に投稿された感想・評価

実存的存在そのものみたいなカスパーとそれに対して受け入れるどころか文明で塗り潰そうとする周囲の人間のわちゃわちゃが面白い
もうかなり昔にテレビ放映で見て、その後DVDを買った。静謐ながら、実話に基づいた強烈な作品。

ひとまずメモ
べん

べんの感想・評価

3.0
ほぼ記憶にないがブルーノ・Sの出てるシリーズはどれも良かったはず。
abemathy

abemathyの感想・評価

4.0
悲劇にも喜劇にもせず、感動やミステリーで盛らず、憶測さえ入れず、淡々と描いている点がとても好みだった。だからこそ、不思議と主人公に好感を持つことができた。
彼はどう思っていたのだろう。
一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
第28回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ。
ヴェルナー・ヘルツォーク監督作。

19世紀、ドイツで発見された謎の孤児カスパー・ハウザーの生涯を描く。

発見当初のハウザーは言葉を知らない。さらに言えば、思考すらしていないようだった。そんなハウザーに対し、保護一家はひとつずつ言葉を教えていく。言葉の無い世界では、全ての物質は意味を持たない。物として存在してはいるものの、それは客観的な事実なだけであって、言葉(名前)を知らないそれまでのハウザーの頭の中で物は一切存在していない。
言葉を知って、初めて人は思考できる。それら言葉は全て人間社会の中で学んでいくことが絶対条件であるから、人の知性は他者との集合の中で培われることになる。人間社会に所属していなかったハウザーは、知性を生む土壌となる社会から外れて生きてきたため知性を有していなかったが、社会という条件を排除した場合の人の“本来の姿”はハウザーそのものだ。
蛸

蛸の感想・評価

4.5
19世紀前半のドイツで発見された、生まれてから16年の間、地下牢の中に閉じ込められていたとされる男(=カスパー・ハウザー)が、外界に出て辿った数奇な生涯をヘルツォークが独特のまなざしの元で描いた怪作。

映画全編を通して、地下牢の中で自分以外の人間を知らず生きてきたカスパー・ハウザーが外の世界に出ることで、教育を施され、文明化されていく過程が丁寧に淡々と綴られる。
それでも、カスパー・ハウザーの中には西洋的な理性の文脈には回収され得ない領域があり、神の存在に対する質問、論理学のテストなどによってその異質さが炙り出される。彼が文明の世界に満足していないことは再三に渡って描写される。

脚本には、素朴なカスパー・ハウザーの目線を通した、西洋文明批判的な要素も組み込まれているが、ヘルツォークの作為的ではない演出がそれらのテーマを前面に押し出すことを食い止めている。正直、ヒューマンドラマとしていくらでも感動的にできる話ではあるが、ヘルツォークの取るカスパー・ハウザーに対する絶妙な距離感がそれを許していない(だからこそ素晴らしい)。

登場人物は皆、戯画的に描かれつつも素朴で、そんな彼らの存在を少し遠くから眺めるようなカメラの距離感が印象的だった。自然光(おそらく)を光源とした柔らかなタッチの映像が映画全体に素朴な美しさを添えている。
そのような人々の間にいながら、カスパー・ハウザーは一人、見ている世界が違う存在として描かれる。カスパー・ハウザーのまなざしは、その大きく見開かれた眼球にも関わらず、どこに向けられているのかが不明瞭なものとして描かれる。
そんな彼が幻視した光景を映した一連のシーンはとても美しく、特に「パッペルベルのカノン」共に、霧が深い山の斜面を大勢の人物が登っていく姿を捉えたシーンは、本編のクライマックスとして感動的だった。

「ここではないどこか」を志向し続けたカスパー・ハウザーも、死ぬことで、解剖、測定され、その特徴は調書に取られる。
死によって西洋理性的な文脈に回収されていく無常さ、滑稽さを一歩引いた目線で描いたラストシーンが脳裏を離れない。

『アギーレ神の怒り』や『フィッツカラルド』と比べると小品だが、そのどちらにも見劣りしない一作。
とても美しい映画。
引き込まれた。こんな数奇な人生を送った人が実際にいたことを知っただけでも、よかったと思う。「人間」とは、生きるとは何かなど、哲学的ではない視点から、考えさせられた。
牧史郎

牧史郎の感想・評価

3.0
主人公がなかなかのインパクト。冒頭の小屋?部屋?みたいなところがなんとなく記憶に残ってる。実際のこのエピソード自体が魅力的ですよね!
sasa

sasaの感想・評価

3.9
有名なカスパー・ハウザーの伝説を、淡々とした客観的な視点から映像化。カスパー役ブルーノ・Sの怪演と、彼の空虚な人格を象徴する静寂と無感情が秀逸。
水の民

水の民の感想・評価

4.3
ドイツの伝承実話の映画化。とても興味深い話を、ヘルツォークが美しい映画に仕上げている。
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