しゅん

カスパー・ハウザーの謎のしゅんのレビュー・感想・評価

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)
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キンスキーとタッグを組んだヘルツォーク代表作よりブルーノ・S主演作のほうが好きだ。言葉を覚えてからの「ぼくは堕落して生まれた気がしてならない」と語るカスパーと、正確な記録を自画自賛する書記係のじいさんのたまらない滑稽さ。窓から見下ろす人々、壊れそうなピアノの音。そしてブルーノの強張った動作。何から何まで切ない。「小人の饗宴」と「シュトロチェク」を繋ぐ、哀感に満ちた傑作。
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